ThermalOneとは
「ThermalOne」は、九州大学尾崎研究室にて開発された、建築内外の温湿度・熱負荷等の精緻な再現を目指した建築熱環境シミュレーションソフトです。熱・水分・空気の連成計算が可能なTHERB for HAMの数理モデルをエンジンとして使用し、RhinocerosおよびGrasshopper上に構築された専用の機能を用いて建築モデルおよび計算に必要な各種設定やデータの作成を行うことが可能です。
また、THERB Viewerというアプリケーションを用いることで結果のビジュアル化が可能で、建築モデルの作成からデータ表示・分析まで行えるソフトとなっています。
ThermalOneの特長
建築熱環境シミュレーションソフトはそれぞれの用途や目的に応じて様々なものが開発されていますが、その中でもThermalOneの主な特長としては以下のような点があげられます。
①熱・水分の連成解析に対応した高精度な数理モデル
エンジン部に採用されているTHERB for HAMのモデルは、熱・水分・空気の移動など、実際に起こる物理現象を高精度に再現するために開発された数理モデルであり、躯体の吸放湿を含む詳細な計算にも対応しています。今後、地球温暖化に伴う気温上昇や大気中の水蒸気量の増加が懸念される中、湿気を含めた解析の重要性はさらに高まると考えられます。こうした環境変化にも柔軟に対応できる点は、本モデルの大きな強みです。
②拡張性のあるユーザーインターフェース
ThermalOneはユーザーインターフェースとしてRhinocerosおよびGrasshopperを使用しているため、既に作成済みのモデルを参照しながらシミュレーションにつなげることが可能です。また、これらのツールは世界的にもユーザー数も多く、Grasshopperにアドオンするアプリケーションも数多く開発され続けていることから、それらも合わせて活用することで拡張的な使い方が可能です。
③あらゆる形状・仕様に応える、自由度の高いシミュレーション
多くのシミュレーションツールでは、複雑な形状を直方体などに分割してシミュレーションする必要がありますが、ThermalOneは最大百角形までの多面体に対応しており、有機的な形状も高精度に再現可能です。また、解析エンジンは物理現象に基づいた計算モデルを採用しているため、住宅やビルなど幅広い建物に加え、先進的な技術や仕様にも柔軟に対応できます。
その他にも日射計算や放射計算等、様々な理論に基づいて計算を行っています。理論面の詳細はマニュアルや解説書等をご参照ください。
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ThermalOneのダウンロードには利用登録への同意が必要です。以下、利用規約をご確認の上、利用登録・ダウンロードページにお進みください。
ーーーThermalOneトライアル版利用規約ーーー
- 本規約は、国立大学法人九州大学(以下「九州大学」といいます。)による、建築熱環境シミュレーションソフト「ThermalOne(ライノセラス版)」のトライアル版(以下、ThermalOneといいます。)の利用許諾について定めることを目的とします。
- 九州大学は、本規約の内容にしたがって、ThermalOneの利用を希望する者(以下「利用者」といいます。)に対して、ThermalOneの利用を許諾し、利用者は、本規約及び九州大学が定める条件にしたがって、ThermalOneを利用するものとします。
- 利用者は、本規約の内容を承諾の上、九州大学が定める方法により、ThermalOne利用のための申し込み(以下「利用申込」といいます。)を行うものとし、九州大学が所定の手続きにより利用申込を承諾したときに、ThermalOneの利用を許諾する契約が成立するものとします。
- 九州大学は、諸般の事情を総合的に考慮し利用申込を承諾しない場合がありますが、そのことにつき、一切の責任を負いません。
- 利用者に許諾される権利は、譲渡不可、再許諾不可の非独占的なものとします。
- ThermalOneの著作権は、九州大学に帰属し、利用者は、下記の利用目的(以下「本利用目的」といいます。)でのみThermalOneを利用することができ、本利用目的以外にThermalOneを利用し、又は第三者をして利用させてはならないものとします。
(1) 建築物の温熱環境シミュレーション
(2) (1)のシミュレーション結果の第三者への公開
(3) その他九州大学が特に認めた目的 - 利用者は、九州大学の事前の承諾を得た場合を除き、次に定めることをすることはできないものとします。
(1) 使用登録の手続きを経ずしてThermalOneを使用すること
(2) ThermalOneを複製すること
(3) ThermalOneを頒布すること
(4) ThermalOneを改変・翻案すること
(5) ThermalOneのトレース、デバッグ、逆アセンブル、デコンパイル、その他の手段によりThermalOneの構造・機能・処理方法等を解析し、又は、ThermalOneのソースコードを得ようとすること
(6) ThermalOneを利用して他の著作物を創作すること
(7) ThermalOne及びThermalOneによる出力結果をAI学習に用いること
(8) その他本規約により許諾されている方法以外の方法によりThermalOneを利用すること - ThermalOneで使用しているデータの初期設定値、各種物性値等は参考値を含むものであり、九州大学は、ThermalOneによる出力結果の正確性を何ら保証せず利用者が当該出力結果を用いて行う一切の判断・行為に基づく結果について、損害賠償その他いかなる責任も負わないものとします
- ThermalOneの利用期限は2027年3月31日までとし、有償版への切り替えについては、別途申し込みを要するものとします(詳しくはこちらよりお問い合わせください。)。
- 利用者は、ThermalOneの改良や建築物の温熱環境の実態把握のために九州大学が行うアンケート等の調査に合理的に可能な範囲で協力するものとします。
- 九州大学は、ThermalOneの利用に関連して利用者から取得した情報(個人情報を含みます。)を、次の目的のために利用するものとし、当該目的のために必要な範囲で第三者(ThermalOneを開発した九州大学の尾崎明仁教授やThermalOneの事業化にあたって関与することになる経営者候補人材等を含みますが、これらに限りません。)に対して提供する場合があるものとします。
(1) ThermalOneの改良
(2) ThermalOneの改良のための利用者への問い合わせ
(3) ThermalOne有償版を含む関連商品の案内
(4) その他本規約に関連する目的
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